奇跡のように奇跡に出会った
『潜水服は蝶の夢を見る』
ジュリアン・シュナーベル監督/ジャン=ドミニック・ボービー原作(2007年仏=米)

世界的に有名なファッション誌の編集長だった原作者がある日突然脳梗塞に倒れ、生死を彷徨った挙句に目覚めたけれど、全身が麻痺していて全く動けな くなっていた。残されていたのは意識と記憶と視力と聴力、そして、左目のまぶたの筋肉。そんな彼が身動きできない状態を潜水夫に、どこへだって飛んでゆけ る自由な心を蝶に例えて、自身の特殊な体験を書いたものがこの映画の原作。一体どうやって書いたのか?砂漠で干からびたコンタクトレンズを探すほどの「根気」と、彼に関わった人々の「想い」で。感動の詳細はこの映画をご覧ください***

普通に元気に生きていたら思いもかけない状態を、体験させてくれたりもする特異な作品です。そんな驚きのあらすじも全く知らずに、ただ主人公を好演 したマチュー・アマルリック(♥)が出てるから見にゆきました。監督が以前感激した『バスキア』の監督(本業は画家で映画は時々)だったなんて、もう名前もすっかり忘れていたし。いやぁ、怖ろしい。この映画を見られないなんて残念過ぎる。本当に見られてよかった!

見たいと想う映画を総て見にゆく余裕はないし、見たい映画(監督、役者、チラシの雰囲気、タイトルで決めます)のあらすじや解説は一切知りたくないので重大な必見要素に気づかずに見逃している映画が沢山あります。なので余計にこんな映画に出会えてしまうと奇跡だとかウンメイだとかを感じてしまうんですよ***

2010年4月20日 記