愛しのピアノのためなら何をも乗り越えましょうっ!!
『ピアノマニア』
リリアン・フランク&ロベルト・シビス監督(2009年オーストリア/ドイツ)

ピアノの音色によわい。きみがそうしたいのなら何でも許しちゃうよ!と云うくらいよわい。好きで堪らない。(その割には、子供の頃に通っていたピアノ教室はバイエルの下巻でやめてしまったけれど。漫画を描く方を選んでしまったから毎日練習することができなくなって…)一般人の私ですら、ピアノのことをこんな風に云うのだ。この映画(ドキュメンタリーです)の主人公のピアノの調律師と、彼に無理難題を言い放つピアニストたちのピアノ愛は当然とんでもない!異常にハイレベルのことをやってるのに、それが当たり前だと想えてしまうけど。
例えば、ピアニストが「こんな音がほしい」と頗る微妙な表現で伝えて要求する。それを調律師が理解し、神業の如く(全く簡単にではないが!)成し得てしまう!ほしい音を得たピアニストのよろこびと、想いが通じた調律師の至福がこちらにまで伝わってドキドキする。勿論、努力の賜物なんだろうけど、それ以上に勘とセンスが要求されるんだろうから、名だたる演奏家たちに頼りにされている彼は天才なのよ。本物の天才を見られる機会なんて、そうあるもんじゃないよね。是非是非見てほしい。こころから感激しますよ。

この映画の監督は、特に映画の天才ではない(たぶん映画は素人?)ので映画としてはなんてことない(映ってる真実だけが衝撃)し、ピアニストの巨匠たちが演奏している間のイメージ映像は要らなかった(演奏中の彼らの姿だけでよかったなぁ)とは想うけど、プロの志の高みはしっかり伝わったので大成功だし、見られた私は大感謝ですぅぅ***VIBA!PIANO♪

[2012.4.1 シネマート六本木にて]

2012年4月9日 記