本物の映画って…?
『CUT』
アミール・ナデリ監督(2011年日本)

ただならぬ雰囲気を漂わせていた西島秀俊くんのポスターに誘われて見に行った。開映前に「アミール・ナデリ監督のサイン会を行っております~」とのことで、外国のおじさんがサインをしている横を通り過ぎて席に着き映画が始まったらその名前が!同じ劇場でやってる他の映画の監督かと想ってたよ(^ェ ^;)ま、そのくらい何も知らずに見たのよ。
映画好きが登場する映画はどうも苦手で、99%面白くなくて、うっかり見てしまうといつもがっかりさせられるのだけど、この映画は主人公が映画好きだった。好きどころか溺愛、映画狂いでイノチガケだから始末が悪い。本物の映画を見ろ!と云う。映画は芸術だと云う。シネコンでやってる映画は皆クソ映画だと云う。当たり前のことを大声で云われてイライラしてくる。確かに、彼(主人公=ナデリ監督)も私も絶賛オススメしたい素晴らしい映画は都内でも単館上映 で、地方に住んでいたらまず劇場では見られない。長年抱えているジレンマだが、世間に求められていないから一向に変わらないのだ。世間はシネコンでやってる多くの娯楽映画(クソ映画?)が好きみたいなのだ。でも然し、私はそのクソ映画たちも好きなのだ。たぶん、私の大好きなアクション映画もラブコメも彼にはクソ映画にしか想えないのだろうけれど、つまらない文芸系映画を見るよりも面白いクソ映画を見たい日だってあるよ。彼が映画の中で挙げた作品は大概見ていて、 私も頗る好きよ。でも万人にオススメできるか?と云えば、「できない。」そう云います。

この映画に出てくる古いビルの屋上に設えた星空ミニシアターは素敵♪あったら、行きたい!!あと、モノクロの西島くんの美しさ。得たものはこれだけです。

[2012.1.4 シネマート新宿にて]

2012年1月6日 記