四十女の焦りと身についた余裕
『クリーン』
オリヴィエ・アサイヤス監督・脚本(2004年仏・英・カナダ)

いつもは凛とした美しいひとを演じているマギー・チャン(張曼玉)がのっけから頭ぼざぼさ(これはファッションだけど)のダメダメ女(息子は親に預けっぱなし、薬物依存&薬物所持で逮捕)で登場。ハラハラしながら見守ってしまう・・・。
派手なサクセスストーリーじゃないけど、自業自得の試練にくじけずに、夢も追いつつ「普通の生活」を得るために右往左往(まさに!)する彼女から目が離せない。

四十女(私もマギーと同年なので敢えてこの表記で)にもれなく付いてくる「もう若くない」と云う焦りにも後押しされて、身についてしまったスキル(無駄だと思えるものや、すぐに役立つものや、頼りになる友人など)を活かせる余裕は四十代ならでは。
アサイヤス監督はマギーの元夫なので、彼女にBINGO! の素晴らしい役を与えることができたのかと。

四十過ぎたからって、何もあきらめなくていい。なんてことを想える力作です。そんな彼女の友人役としてベアトリス・ダル(彼女も同年。私の溺愛女優です)が登場して、ファンにとっては夢にも想わなかった堪らなく貴重なツーショットが拝めます♪
本当にアサイヤス監督様様です***これだから、映画を見るのはやめられない!

2010年3月30日 記