そんな風に誰かと繋がっていられるから生きてゆけるね
『パレルモ・シューティング』
ヴィム・ヴェンダース(WW)監督(2008年ドイツ・仏・イタリア)
別にいつ死んでもいいと想っている主人公(フィン)が、死にかけて「まだ生きたい!」と想う。夜、ぐっすり眠れなくて、うつらうつらしては悪夢にうなされてるから、日中どこででも眠ってしまい、夢と現実がごっちゃになる現象が発生。ん?これは私が20年前に描いた漫画と同じ!大好きなWW監督と気が合うな んてぇっ♪って、なんでそんな漫画を描いたのか?と、今の私は想う。その漫画の主人公は100%当時の私だったから。

途中で、ジム・ジャームッシュの映画に迷い込んだ気になったけど、『ミリオンダラー・ホテル』(WW監督、2000年)のミラ・ジョヴォヴィッチが出てきて、WW映画だった!と戻ったら、こんどはアレックス・コックスかと想ってしまう場面に迷い、『アメリカの友人』(WW監督、1977年)のアメリカの友人役、デニス・ホッパーの登場でまた戻ったら、タイプライターが落ちてて、愛しのサミュエル・フラー先生を思い出し…感情をあっちこっちに巡らされて困惑。(でも、うれしい♪)フィンは夢と現実の区別がつきにくくて困惑。しかし、総てのことはちゃんとしっかり繋がっている。羊飼いのおじさんの話も、地元 カメラマンのおばちゃんも、パレルモの路地裏の羊も、フィンを弓矢で狙う死神も、謎の美女も…。

死を想うことと、生きることは同じこと。どちらも不安で堪らない。だから、こんな映画が生まれたし、こんな映画に出会えたし。そして、今は「生きててよかった。」と想う***でも、いつ死んでもいいとは想ってたいけど。

[2011.9.28 新宿K’sシネマにて]

2011年10月5日 記