お父さんがカッコイイのにはワケがある
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』
デイヴィッド・クローネンバーグ監督(2005年米)

息子から絶大なる信頼を受ける父親役も最早ハマリ役となったヴィゴ・モーテンセンの主演作品をもう一本。
家族もご近所も認める善き夫で善きパパの主人公がある事件をきっかけに“ちょっとした町のヒーロー”になり、家族は更に鼻高々になるのだが、皮肉にもその事件に因って彼の怖ろしい過去が明らかになってしまって…。

クローネンバーグ監督のファンには「うそーっっ!?」のまったく思いもかけない面白過ぎる映画ですよ。ラストの不安なしみじみ感は健在でも、全然違 う。クローネンバーグ×ヴィゴ・モーテンセンで起こってしまった《なにやら素晴らしい現象》だとしか想えない。だって、引き続きコンビを組んだ次回作 『イースタン・プロミス』(ネタバレは最悪なので、内容は一切云いませんよ。)も「ほんまにクローネンバーグ!?」と想ってしまったほど、誰にでも自信を持ってオススメできる異常に素晴らしい映画(あんまり褒めてしまうとラストのゆるゆる感が気になってしまうけど、そこは許しても余り多く有ります!)だったから。どちらも《必見》をオススメしますよ。王があんなにハマる(by『ロード・オブ・ザ・リング』)役者なんか滅多にいやしない。めちゃめちゃカッコ イイ稀有な役者ヴィゴ・モーテンセンを是非是非ご堪能ください***

[2006.3.28 東劇(東京)にて]

2011年2月5日 記