酷過ぎる現実は素敵な夢でぶっとばす!
『プレシャス』
リー・ダニエルズ監督(2009年米)

子供は親を選べない。主人公は最悪の両親の許で育ち、不幸の塊と化している。
親は子供を選ばない。どんな子供でも愛することができる(筈)。この最悪の母親ですら、彼女が生まれたときには大いに喜び、プレシャス(貴い宝物)と云う名前を与え愛した。彼女が3歳のときに起こった信じがたい出来事を目撃するまでは…。

二本立ての目当てじゃない方だった。主人公(異常に太った黒人のおんなの子)に興味が沸かなかったので個人的に情報が薄く、見たいのか見たくないのかも決め兼ねたので見てみたら、とんでもない物語だった。実話の映画化ではないけれど、こんな境遇の子供たちが実際にいることが前提で描かれていることが 判るし、物語の中で起こることへのプレシャスの言葉(想い)がいちいちリアルで説得力があるので、劇中で彼女の恩師となるレイン先生同様に彼女を愛し応援したくなる。

身も蓋もないけれど、母親が女である限り、父親が男である限り、親が人間である限り、起り得る児童虐待。本当に国内でも、捨てるなら殺すなら私にくださいよ!と云いたくなる(けど、育てられないよ…貧乏だから。)事件が多いけど、それがどうしようもないってことと、救うこともできることを教えてくれる映画でした。先入観はとっ払って見てみよう***どーでもいいけど、マライヤめっちゃかわいいー♪***

[2010.12.10 新橋文化劇場 にて]

2010年12月16日 記