夜を往け! 朝日とともに天晴れな結末を
『ヘルシンキ・ナポリ オールナイトロング』
ミカ・カウリスマキ監督(1987年フィンランド・スイス・西ドイツ・伊)

いちばん好きな映画(洋画の部)は『ベティ・ブルー』だった筈なんだけど、見に行ってから10年以上の時を経て、ある日突然この映画が「いちばん」まで上がってきた!そんな訳で、いちばんが2本に!(どーでもいい話だけど…)

主人公はタクシー運転手、ある13日の金曜日の夜に乗せた客が抱えていた事件に巻き込まれて踏んだり蹴ったりの末、なぜだか天晴れな結末を迎えると 云う物語は面白い、夜を徹している、ロードムービーだ(たぶん)、結末がまるで『ルパン三世』(最初の、アニメの)のルパンと五右衛門の気持ちが通じあった回のラストの如くさわやかだ等々の「私の好きなもの♪」が詰まっているだけでなく、フラー先生(サミュエル・フラー監督)が役者として出ていて、この映画で初めて彼に出会った(正確には「認識した」。本当は『気狂いピエロ』を先に見てたけど、そこに出てた妙なじいさんがフラー先生だとは認識してなかった ので)と云う記念すべき映画だったりして、時が経つほどにどんどん愛おしくなってきて…♪そんな映画の監督がミカ・カウリスマキ!弟アキの映画に出会った年に見に行った筈なんだけど、どこで見たのか全然思い出せない程こころに染みついた映画を撮ったひと!
1991年にカウリスマキ兄弟の映画に出会わなかったら今迄の半分くらいしか映画を見てなかったと想う…「シネ丼」に戯言を書くこともなかった筈!?

[1991.東京のどこかで]