ウンメイを感じたらイノチガケでまっしぐら!
『デジャヴ』
トニー・スコット監督(2006年米)

道端の電柱と塀に挟まれた狭い空間を通ると【自分だけが存在しないこと以外は何も変わってない世界(パラレルワールド)に入ってしまう】と云う漫画を子供の頃に読んでから、未だにそんな空間が怖くて通れない!ほどSF的な事象は起こり得るかも?信じて暮らしているけど、タイムトラベル系だけは有り得ないし、信じられない。この映画の主人公(捜査官)も当然そんなことは信じられず、物語に登場する装置の説明をしつこく求めた末、信じたくて信じ る。ここで否定してると、この映画は楽しくないので私も信じる。

彼が渋々でも信じたかったのは物語の序盤に出会った美女の死体に妙な感覚(既視感、愛おしさ、恋におちた?)を得てしまい、どうしても(過去に戻っ て)生きているうちに彼女を救おうと決めてしまったから。とても面白いよ!前半は伏線を張りまくり、後半にも洩れなく繋げてしまいます。矛盾は最小限で、この設定ならタイムトラベル系も信じちゃってもいいかなぁとも想わせてもくれます。もろもろの細かい伏線をお見逃しなきよう!

タイトルが『デジャヴ(原題もDeja Vu)』なのが洒落ていて、この映画はSF映画でもアクション映画でもなく、とろとろのレンアイ映画であることを示していて素敵ですよ***

[2007.9.14 新橋文化劇場(東京)にて]